薫りと煙の向こうに見えるニライカナイ〜お手抜き燻製修行〜

カウンセラーならぬ燻セラーとして週末毎に試行錯誤を重ねております。

【乳脂燻】〜再構築のたしなみ〜

固定概念のつっぱり棒

先日ネットで見つけた燻製バターの文字
そいつを目にしてからもう作ってみたくってたまりませんでした。

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早速、何度か挑戦したんですがどうもうまくいかない!

 

一応香りは付くことは付くんですが、パンに塗っても料理に使っても今ひとつ。
香りが立ちませんでした。

 

「あの香り」をまとってるブツ(食材=バター)のイメージは出来てるのに、実際にはジェンジェン物足りない!

 

私がやってたのは冷燻・・・正確にはそれをもっと短時間で行う「瞬間燻製」です。
なんせバターですから、熱源が近くにあると溶けちゃいます。

 

熱源を燻製器の外に出し、且つ燻製器の中には保冷剤を入れてバターが溶け無いようにしつつ何度か瞬間燻製を繰り返してました。

 

で、燻終わって取り出したバターは確かにいい香りを身に纏っているんですが・・・・
なぜかダメ〜〜〜〜〜。

 

最初は燻す回数の問題かと思ってたんですが、5回にわたり燻してもダメでした。

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どうやら表面だけに付く香りでは足り無いのか?と考え、バターを幾つかのブロックに切り分けて燻してみましたがこれもダメ!

 

ここまできて流石に基本にかえる為に、脳をリセットすることにしました。

 

今まで、やっていること・・・・切り分けてはいるが表面だけを燻してる。
今までやってないこと・・・・深層部の燻し
ハッ⁉️・・・・・そもそも溶かしちゃいけないのか??

 

あえて熱源の近くに置き(温燻で)、溶か(解かす)せば容器の中で常に形が変わる(ブロック状→液状)その過程で、満遍なくバター全体を燻すこ事ができるのでは?

 

念のため調べたら、うっかり置きっぱなしの溶けてしまったバターも冷蔵庫に戻せばちゃんと元の通りのバターに戻ると言うじゃないか!

 

光明!!

 

溶かしていいのね?

 

やってみましたよ。普通に温燻でじっくり時間をかけて・・・

って今度は時間が流すきたのか?
分離しちゃってます。透明な層と白っぽい層に分かれてるうううう(汗)

 

で、慌てて調べたらかき交ぜリャ大丈夫らしい。
ほっと一息つきつつシャカ・しゃか・社歌・釈迦と混ぜました。

 

そうすっと・・・なんということでしょうおおお。
しっかり元どおり?の薄黄色っていうのか?の一つの液体に戻り一安心。

 

で、冷蔵庫に一晩

 

翌朝、しっかりとバターに戻ってます。

よし!やはりここはトーストでっしょう?

 

堅っ なんか元々より堅くねえか?
ともあれちょっと常温に放置して柔らくしている間にパンを焼きます。

 

ちん!

 

で、バターナイフを・・・・堅っ
しゃあないので、地道に削り取って焼きたてのパンにちょこっとずつ塗り塗り・・・

 

おおぉおぉおおおおぉ

 

バターの濃厚な旨味と芳醇なピートの香りが相まって、口にする前に感動です。
これよこれ、イメージにだいぶ近い感じです。

 

期待しつつパクッと一口・・・・

ふぁああああああ、感動です。

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苦労したからかもしれませんが(w)
今まで食べたことのないトーストっす。旨し!

 

いや、これ売れんじゃね?

 

塗った時、口元、そして噛むたびに濃厚な味と香りのワンツーパンチですわ。

って事で、明日は職場の皆さんにおすそ分けです。