薫りと煙の向こうに見えるニライカナイ〜お手抜き燻製修行〜

カウンセラーならぬ燻セラーとして週末毎に試行錯誤を重ねております。

【脂燻】〜パン派への贈答〜

onグリルorフライパン

我が家のお休みの日の朝食はもっぱらトーストなどのパン。

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なんせカミさんがパン派なんで、休日は合わせてます。
平日の朝はご飯派のワシの為に和食を作ってくれるので、せめて休日はワシが作るにしても朝はパンです。

 

しかし、レパートリーはそんなに多くないので、同じメニューばっかになりがち。
そこで朝から燻製絡めちゃえってんで、パンの方を燻すか?
それともスープ?サラダ?と考えたんですが・・・・燻製バターを作る事にしました。

 

バターなら美味しくできれば今後は肉料理や魚料理にも応用効くんじゃね?って思った次第です。

 

しかし、バターは・・・・・・溶ける。ね、溶けるんです。

 

基本的に燻製は燻煙材に火をつけて、発生した煙を食材に纏わせるというもの。
当然火を使うので「熱」が発生するし、その熱も食材を美味しくする大切なファクター。

 

しかしバターに熱を加えれば溶ける、その溶けたバターを改めて固めるべき?

溶かさずに・・・食材(バター)に熱を伝えずに燻す方法・・・・無くもないな。

 

燻製の種類 

「冷燻」と呼ばれる方法。

燻煙材と食材の距離を広く取り、じっくりと乾燥と燻しをかける方法・・・・ですが原則、気温25度以下で長時間かけて作るもので、外気温が余裕で25度を超えてしまう沖縄では不向きだし湿気も多いため乾く前に腐っちゃいそう。バターは腐らんけど溶けっちゃうね。

 

なんで冷燻は却下!

 

そしてもう一つの方法が「瞬間燻製」

 

割烹やちょっとお高いレストランなどで魚や肉の臭みを取るために取っている手法です。

 

本来は調理済の食材をのせた皿にドーム状の蓋をして、プロペラで強制的にドーム内にに送り込み、食材と煙を閉じ込めてお客様の席に運びます。テーブルに置かれたドームを外すと一気に煙がテーブルに広がり良い香りと見た目の幻想的な点を楽しむアトラクションとしても効果的に使われます。もちろ臭みと共に雑味取るので目と鼻と舌とで楽しめる、一席二鳥も三鳥もある手法ですわね。

 

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しかし今回のターゲットは「バター」。
油脂が固まったあいつが一瞬で香りを纏うとは思えねえ。

 

まてよ?瞬間燻製と冷燻のいいとこ取りをしたらいいんじゃねじゃね?

で、買っちゃいました。卓上コンパクト瞬間スモーカー!

 

これさえあればなんちゃって冷燻も可能!つまりバターの燻製が可能っす!

 

加えて100均一のダイソーさんでタッパーを購入そこに穴を開けて、煙を流し込むホースを差し込み隙間をホットグルーで塞ぎます。
カチンコチンになった保冷剤をタッパーに入れ、しばし放置。タッパー内が程よく冷えたら、バターを皿に乗せてタッパーへIN!

 

タッパーに蓋をしてその上にも保冷剤。これでしばらくはバターが溶け出す事はありません。

 

でホースと瞬間スモーカーをつなぎ着火!火元と食材は別空間の為、熱はバターに届く事もありません。

 

タッパーは透明なため、差し込まれたホースから勢い良く煙が出ているのもチェックできました。

 

みるみる間にタッパー内は真っ白な煙で満たされ、バターが包まれていきます。

 

スモーカーの取説には連続で30秒以上の使用はしない様書かれてましたので、何回かに分けて煙を送りバターがほんのり色づくのを確認したら一旦取り出し、いつもの様に冷蔵庫行きです。香りが定着するのを一晩待って、翌日のトーストに使ってみました。

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結果は・・・・う〜ん、普通のトースト。

 

まだ燻がたりんな〜。

 

ちょっと調べたら燻製バター作った人がいて、発想としては間違っていないはず!

あと何回か燻して見ますわ。