【知見】~樹木のデトックス?と伝えるもの~
果汁を狙う怪獣
先日、敬老と甥っ子の誕生会でカミさんの実家にお呼ばれしてきた。
戦後のワイルドな時代を生き抜いてきた義父は、平和ボケした我々にはない物語を色々と話してくれる。
なんつったって作業中に電鋸で事故に遭い、皮一枚で繋がっている人差指を、自ら引きちぎったツワモノ。
本人曰く「筋線維がズタズタで、もうくっつかんのが分かったから」だそうだ。
まぁワイルド〜
スギちゃんにも見習ってほしいものである。
そんな義父からは武勇伝だけでなく、タメになる話もたくさん聞ける。
義父は農園関係の仕事もされてた事もあり花木の事もよく教わるのだが、今回はシークヮーサーの木の扱いについて。
ワシの実家にもシークヮーサーの木があり、今年はすこぶるたわわに実っている。
お陰様でジュースやドレッシングにフル活用させてもらっております。
この木は虫がつきやすい。特にカミキリムシの幼虫が木に入り込むと絶望的だそうだ。
しかも実が沢山なった年には余計に虫がつきやすい・・・美味しいのは虫もわかるのね。
なので農家さんも収穫とは別に虫予防にかなりの時間を要すとのこと。
そこで我が実家の美味しい美味しいシークヮーサーちゃんの木にも、何かしらの予防・対策が必要と思っていたところに義父からナイス情報!
カミキリムシにも苦手なものがあり、それを木の根っこに敷き詰めておくと被害を防止できるとのこと。
それっていうのが「海藻」。海岸に流れ着いた海藻をグルッと幹を囲む様に根の部分に敷いておくだけ。
これだけでカミキリムシ避けになるだけでなく、実を沢山つけて栄養を持って行かれた木の本体も元気になる。そのため翌年も実を沢山付けてくれるというのだから不思議である。
農家さんもやってみたら如何だろう?もうやってるのか?そらそうか!
しかし、ワシの稚拙な知識ではあるが考えてみると、理にかなっているのかもしれない。
虫の嫌がる何かはわからないものの、実際に海辺に昆虫はあまりいない。
という事は塩分だか海水成分高が昆虫を忌避する効果があるのかもしれない。浸透圧かなんかか?
それに海藻類に含まれるミネラルやビタミンは、樹木にとっても必要なもの。既存の土壌からだけではいずれ吸収し切ってしまうので、外からの供給が必要になるのは当然至極!
海藻なら加えてアミノ酸や炭水化物も合わさり、樹木の成長にとってバランスよく且つ吸収しやすい状態で存在しているとのこと。化学肥料と異なり微生物を殺さないため土を元気にしつつ安全!
虫と栄養の両面から勝手に納得である。
凄いっす。
で、グーグル先生にも聞いてみたところ、実際に海藻を使った農業を実践し土壌改善が見られたとか、花や実の数も増えたとか害虫がつかなくなったとかの高い効果が見られたらしい。
実の味もよくなりめちゃ高値がついたフルーツもあると言うじゃないか!
うぉおおお、凄っげえ先人の知恵!
早速、海藻拾ってこようと誓ったワシでした。
効果の程は1年後にはっきりするんかな?(w)
さて、ワシは息子や後進に何を伝えられるんだろ?