薫りと煙の向こうに見えるニライカナイ〜お手抜き燻製修行〜

カウンセラーならぬ燻セラーとして週末毎に試行錯誤を重ねております。

【逆転の発想】~不合理の道理 其の壱~

『どうやったら緊張せずに面接に望めますか?』

 

多くの学生さんにこういった質問をされます。

 

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勿論、緊張を「和らげる」方法は幾つか

あるので

(アンカリングとかモデリングとか

ポジションチェンジとかetc)

 

それはお伝えしているのですが、中には

本当の意味で腑に落とせていない人もいて

 

表面的なテクニックを使って何とかしようと

考える人も多い様なので、もう少し理解を

深めた上でテクニックを伝える方法に

シフトしてみました。

 

アドバイスが腑に落とせていない人の

思考を覗き見してみます。

 

①緊張しない人はいない・・・に対して

 →いや、他の人は皆緊張せずにスラスラ

  話せている。

 

②自己PRの上手な人はそれだけ練習して

 いるのだから貴方ももっと練習したら

 十分上手になれる・・・に対して

 →私なんて練習してもきっと駄目だ!

 

 

こういった傾向は一見、真面目で素直に

見える学生さんに多い様に感じられます。

 

真面目で素直な人は往々にして

内向的なタイプが多く、自己肯定感が

低いと言われています。

 

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その要因として真面目な人は社会にある

ルールや決まり事、常識・モラル等を

意識し、自らに過度な制約をかけて

しまいがちだからです。

 

そのせいで自分が目指す目標も高く

設定しがちで、それが達成出来ないと

自分を許せないというジレンマが

生じるわけです。

 

身の丈に合わない目標を設定して

しまえば、当然達成出来ずに失敗を

重ね、劣等感を増幅させ自己肯定が

低くなる悪循環の出来上がりです。

 

 

達成出来るはず無い目標に対して

「出来ない」と嘆いている場合が本当に

多いと感じます。

 

この様なタイプの子には先ず傾聴。

 

自身にどんな制約を設けているのか?

その制約はどれほどの意味があるのか?

どれ位の目標なら頑張って達成できそうか?

そして

過去を振り返ってもらい、これまでに

どんな成功体験があったのか?

 

を話してもらいます。

 

そうすることで頑張れば出来る自分自身を

認識可能になり、明確な行動指針が

見えてきます。

 

 

また①の様に「根拠のない自信」が

マイナスに働いてしまう人も結構います。

 

実際に就活の支援をしていて緊張しない

学生と言うのは見たことがありません。

少ない・・のでは無く、いないのです。

「0」です。

 

勿論、練習の回数にもよりますし、

思いのほか話せる子もいますが、その子に

しても自身の中では常に不安や葛藤と

戦っているんです。

 

決して「これで大丈夫!安心!」とは

思っていません。

 

しかし

「他の子は(皆)スラスラ出来ている」と

思い込んでいる学生は、無意識レベルで

自分が劣っている方が都合が良いとして

いる側面があります。

 

まずはを解消しなくてはいけません。

 

これについてはまた次回以降の記事で

解説させていただきます。