【水道燻】〜捻るのは蛇口か?それとも頭か?がま口か?〜
少し早めに支援を切り上げ意見交換会 兼 中間進捗祝いと洒落込みます。
少し心配してた学生が立て続けに内定の報告を持って来てくれたので、メンバーでその喜びを分かち合おうと思ふ。
内定報告の後のビールは美味いだよ〜。
いやまだ、支援現場にいるから飲めませんが(w)
今なら常温の水道水も美味しいぜきっと♫
あ、知ってました?水道水を蛇口からそのまま飲めるのは国連加盟の193国中たったの16ヵ国だけらしいですよ。
もちろん我が日本もその16カ国に入ってます。
〜ここからは長文になりますのでご注意下さいませ〜
学生への指導の一環としてディベートやグループ・ディスカッション、その他セミナーなどを設計してると、どうしても時事問題や社会問題への関心も高まります。
そすっと色々調べたくなったりとオタク気質がにょきっとチンアナゴさんばりに顔を出します。
年金問題やマイクロプラスチック問題など巷で声高に訴えられているものは多いが、今回は敢えて水道に着目してみた。
政治家も国民もこの件を詳らかにすると自身の首を絞めることになるので口にしたいないのかもしれない。
とは言えこれ以上放置し先延ばしできないほど切羽詰まっているのも確かな問題なんだよね〜。
あまり知らない人のためにサクッと言うと・・・。
世界的にみて安全と言われる日本の水道。水質の高さのみならず、漏水率の低さも先進諸国トップクラスを誇ります。
海外との国交が盛んになり持ち込まれる病原菌の蔓延を防ぐ対策として明治が後半に差し掛かったあたりから始まった水道事業。
港町付近から始まったそれは、現在では実に日本の97%強の普及率。
しかし、ここに来て水道管の老朽化問題が発生します。
一般的に水道管の寿命は40年とされているようです。殆どがそれを大きく超えて使用されており、そのせいで年間2000箇所もの破損が確認されています。
古くなった菅は水漏れの恐れだけでなくって破裂することにより、近くにあったガスなどの他のインフラを破損する危険もあり。
または錆や鉛などによる健康被害も危惧されます。
ただでさえ水道というのは公共事業の中でも特に人が生活する上で必要不可欠なインフラ。
さっさと新しいのに取り替えちゃいなよ!って思うのは当然なんですが、問題はその予算。
生活に必要不可欠であったからこそ「すべての人が恩恵に与れる」様に最低限の予算で敷設も維持もして来た経緯がある。
おかげで潤沢な予算なんて備蓄されるわけもなく、財布を逆さにしても膨大な設備投資なんてできる訳がないのだ。
それに拍車をかける様にペットボトルなどの普及や健康志向の高まりから飲み物は水道ではなく、コンビニなどから供給する時代になった。
おかげで水道事業の使用量収益は大幅に減少しちまった。
となると・・・・水道料金の値上げをせざるを得ないんだけど、今度はそれを誰が声にするのか?という事になる。
官民両方が関わっているこの事業だけど現在は行政が主体となっているので、もし料金値上げとするならやはり政治家の口からの発表になる。
また民間に任せようという動きもあって、その際は利益重視に走る企業が出ない様、国や自治体が明確な線引きをする訳なんだがそれは当然公約という形で国民に伝わる・・・が、水道料金が上がる事実を国民に突きつける事になるので、選挙の際におおきなダメージになる訳だ。
だから必要なのはわかっていても言いたくないし、誰かにその役を任せたい。
ってところで足踏みしてる感じは否めない。
ただ国民にしてもこれまで安全性や利便性などの恩恵をあたかも当たり前として受け止めるのではなく、もっと主体的に整備するためには自腹を切る必要性を実感せねばならないんじゃなかろうか?
もちろん、きちんと納めた料金がどの様なガバナンスを持ってどんな結果になるのか?とはっきり見える政治が必要なのはいうまでもない。
権利ばかりを謳って、思考を止めてしまってはこれまで通り口の回る輩に食い物にされる事態を容認する事にはならないだろうか?
明日の水道水が今日と同じ様に飲めるのか?今一度考えてみたい。
とかさ、バイクや燻製のことばっか考えてる訳じゃないのよ・・・一応(w)